機械図面のRとCの違いとは?【機械製図の基礎解説】
機械図面を見ていると、「R5」や「C2」といった表記を目にすることがあります。
どちらも角を加工するための指示ですが、それぞれ何を意味するのでしょうか?
今回は、「R」と「C」の違いについて解説していきたいと思います。
Rとは?

Rとは、Radius(半径)の略で、角を円弧状に加工することを意味しています。
例えば、「R5」と記載されている場合は、「半径5mmの円弧になるように加工してください」という指示になります。
Cとは?

CとはChamfer(面取り)の略で、角を斜めに削る加工を指します。
例えば、「C2」と図面に書かれている場合は、「2mm分の面取りをして下さい」という意味になります。
一般的には45度の角度で面取りされます。
なぜ加工をするか?
R加工とC加工にはそれぞれ違った意味があります。
R加工をする理由
応力集中を減らせる
角が鋭いと、その部分に応力が集中しやすくなります。
その結果、亀裂や割れに繋がってしまいます。
角部をR形状にすることで、応力が分散され、部品の耐久性向上が期待できます。
外観性の向上
家電製品や自動車など、角が丸いデザインの方が柔らかい印象になります。
そのため、見た目を重視する部分には、R加工を選択することもあります。
けが防止
角が鋭いと、人が触れた瞬間に手を切ってしまう危険があります。
身の回りにある机や椅子の角も、よく見ると角は丸みがとれていると思います。
このようにRを施すことによって、怪我防止になり、安全性を向上できます。
C加工をする理由
バリの除去
金属を加工すると、角部にはバリが発生することがあります。
面取りを行うことで、バリを除去することができ、安全性を向上できます。
Rのけが防止とも近い考えです。
組立性向上
丸穴にシャフトを入れる場合、お互いの角がぶつかって、入りにくくなります。
しかし両方の角が斜めに削れているとどうでしょうか?
面取り部分がガイドとなって、組立しやすくなります。
このように、組立性向上のためにC加工をすることもあります。
RとCの違い
ここまでのRとCの違いをまとめると、以下の表のようになります。
| 項目 | R | C |
|---|---|---|
| 形状 | 円弧 | 直線 |
| 意味 | 半径状の加工 | 面取り加工 |
| 目的 | 応力低減・外観性・けが防止 | バリ取り・組立性向上 |
Rは、応力を低減したい、デザイン性を重視したいときに選択されることが多いです。
一方でCの場合は、バリ取りが必要なとき、組立が必要なときに選択されます。
このように目的によって加工を使い分けることが重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は機械図面のRとCの違いについて解説してきました。
まとめると以下のようになります。
- Rは円弧状に加工することを指す
- Cは面取りをすることを指す
- 欲しい役割によってRとCを使い分けることが必要




