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機械製図

図面を印刷した方が良い理由とは?【機械製図の基礎解説】

皆さんはCADで図面を描いたとき、印刷していますか?

最近はペーパーレス化が進んでいるため、CADで描いた図面を印刷をしていないという方も多いかと思います。

今回は図面を印刷した方が良い理由を紹介していきたいと思います。

印刷するメリット

図面を印刷して確認した場合のメリットは、主に以下の3点があります。

図面全体を見れる

まずは図面全体を俯瞰して見ることができるという点が挙げられます。

設計者が作成する図面には、どうしても主観が入ってしまいます。

パソコンの画面に映し出して確認しても、画面サイズや解像度の問題で、どうしても一部を拡大しないと見えない部分もあります

そんなときはA4やA3の大きさで印刷して確認し、全体に矛盾がないかを確認した方が早いです。

何より、部品加工を行っている製造現場では図面を紙印刷していることもあります。

実際に図面を使う人の視点に立って確認することが、ミスを防ぐための有効手段とも言えます。

図面に書き込める

図面を確認のは、自分のミスを見つけるためという目的があると思います。

もし確認中にミスを見つけたらどうしますか?

メモに記入したり、ミスの部分をスクリーンショットしたりするかもしれません。

ただし、この方法で何十枚も図面を確認していると、どの図面の何のことだったかを思い出すのにも時間がかかってしまうでしょう。

そんなときに図面を印刷していれば、赤ペンやマーカーで書き込むだけで、ミスした部分を後から見返すことができます。

他にも図面の変更時に、どの部分を何のために変更していたか、という点を印刷した図面に直接書き込んでおけば、数年後でも変更理由を見つけることができます

他図面と比較ができる

図面が1枚であればいいですが、複数枚存在することの方が多いと思います。

もしネジ穴と丸穴を組み立てる部分があったら、どのように確認しますか?

2種類の図面ファイルを同時に開いて確認するという方法もありますが、印刷して確認した方が早いです。

図面を印刷しネジピッチが正しいことをマーカーを引いて確認するという方法で、寸法のミスを防ぐことが可能です。

部品図同士だけでなく、検討図と違いがないか、組立図を作成できるか、という確認を行うことにも有効です

印刷するデメリット

一方で印刷した場合、以下に示すようなデメリットもあります。

印刷に時間・お金がかかる

印刷にはお金がかかります。

紙代だけでなく、プリンターのインク代、電気代などが挙がります

定期的にメンテナンスを行うのであれば、メンテナンス費用も上乗せされてしまいます。

その上家庭用プリンターのような、業務用と比較して印刷速度が劣るものでは、数十枚も印刷していたら時間がかかってしまいます。

図面チェックをしている間に他の図面を印刷するなどの工夫も必要になります。

使用後の処理が必要

図面とは機密情報になります。

つまり廃棄するにしても、情報が漏れないよう細心の注意を払う必要があります。

印刷後に確実にシュレッダーにかける、キングファイルなどで所定の場所に漏れなく保管するなどの処理が必要になります

プリンターがない場合は?

もし図面を印刷に使用する代金で、設計ミスを防ぐことができれば、改修費用や再制作費用を抑える事も可能です。

プリンターを購入してもいいですが、レンタルサービスを利用するという方法も一つの手段です。

レンタルであれば、保守費用やインク代なども含まれているので、予算の見通しも立てやすくなります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は図面を印刷したほうがいい理由について解説してきました。

まとめると以下のようになります。

まとめ
  • 図面印刷することで、全体確認や他図面比較をしやすくなる
  • 印刷時のコストや廃棄など問題点もある
  • プリンター購入以外にもレンタルという選択肢もある
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