機械には定期的に交換が必要なものがあります。
そのなかでもFANは交換が必要な機器の一種です。
ところでFANが定期交換が必要な理由は何でしょうか?
今回はFANの交換について解説していきたいと思います。
そもそもFANとは?
FANとは、風を起こすための機械です。
電子機器の横や上に配置して、風を起こすことで部品を冷やすことができます。
風を起こす原理は簡単で、電気を流すことで、扇風機のように羽が回転して風を送り出してます。
FANを長時間使用するとどうなる?
よく長時間使用するとダメになる機器があると思います。
熱が籠ってしまったり、連続的な振動に耐えられなかったり、色々な問題があると思いますが、FANにとっては一体何がダメになるのでしょうか。
FANの場合は軸受が壊れてしまうことが問題です。
軸受とは?
別名「ベアリング」とも呼ばれます。
モーターなどの回転する軸を支えるための部品になります。
例えば、円柱の軸が扇風機のように高速回転していたとしたら、どう支えますか?
もちろん危険なので手では支えられないですよね。
そんな軸を支えられる部品が軸受と呼ばれる部品です。
軸受にはいくつか種類がありますが、ここでは簡単のため、「転がり軸受」と呼ばれる軸受について解説します。
この軸受は、三層構造になっており、軸を支える円筒形の中心部分、回転する円筒部を支えるボール部分、一番外側の固定部分があります。
真ん中のボール部には金属の球が複数個入っており、点接触で支えることができます。
つまり、回転する部分を、限りなく非接触に近い形で支えることが可能になります。
これが軸受の利点です。
なぜ軸受は壊れる?
限りなく非接触に近いとはいえ、点で接触してしまっています。
つまり少ないとはいえ摩擦が発生しています。
どんなに小さい力だったとしても、何時間も加え続ければ少しずつ削れていきます。
そして削り続けてしまったら、回転軸を支えられなくなってしまいます。
これが軸受が壊れてしまう理由です。
軸受の寿命は?
転がり軸受の場合、大きさや荷重によって寿命が決まります。
物によっては数万時間以上維持することも可能です。
この軸受の寿命がFANの定期交換の目安になります。
軸受が壊れるより前にFANの交換を促すため、FAN寿命は軸受寿命よりも短く設定していることがほとんどです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はFANの定期交換の理由について解説してきました。
まとめると以下のようになります。
- FANは長時間使用すると軸受に負担がかかる
- 軸受は摩擦によって壊れるので、定期的に交換が必要
- FANの寿命は軸受の寿命より前に設定されることが多い