皆さんはネジを締めるとき、どのようにドライバーやビットを選んでいますか?
もしかしたらネジを回せれば、どのようなドライバーでもいいと考えていないでしょうか。
今回はネジ径とビットの関係について解説していきたいと思います。
ネジ径とは?
ネジは直径の大きさごとに種類が分かれています。
ネジを締め込む部分の直径によって呼び方が変わり、M3(エムさん)やM4(エムよん)と呼ばれることが多いです。
これは「M」の部分がネジを表しており、ネジの尖っている部分の直径が3mmの場合は「3」になり、4mmの場合は「4」になります。
ビットとは?
ビットとは、ドライバー(ネジ回し)の先端のことを指します。
ビットはネジの先端の溝に差し込み、回すことでネジを取り付け・取り外しをすることができますが、当然大きなネジを扱うのには大きいビットが必要になります。
ビットの種類としては、No.1や#1のように番号で区切られて表現されています。
ネジ径とビットの関係
プラスドライバーの場合、小ネジのネジ径とビットは一般的に以下のような関係があります。
ただし、使用するネジの種類とドライバーの製品仕様によって異なることもあるので、購入前に確認することをお勧めします。
もし異なるビットを使うとどうなる?
ネジ径とビットには対応関係があることは分かったと思いますが、対応していないビットで回してしまったらどうなるでしょうか?
もしネジ径よりも大きいビット系を使った場合、つまりM3ネジに対してNo.4のドライバーを使った場合、ネジの溝にビットが入らず回せません。
この場合は、より小さいビットを準備すれば対応できます。
逆にネジ径よりも小さいビット系を使った場合、つまりM3ネジに対してNo.0のドライバーを使った場合、回す力が上手く伝達できず、組み立て不良に繋がります。
それだけでなく、ネジの溝を削ってしまう恐れもあります。
どのような径のネジでも対応できるように、以下のようなドライバーセットを持っておくと安心です。
もしネジ頭をこじってしまったら?
ネジ頭とビットの摩擦によって、ネジ頭の溝を削ってしまうことがあると思います。
このことを抉る(こじる)と呼ぶこともあります。
そんなときは以下のような製品を使って回して外しましょう。
壊れかけのネジを無理に回したりするとネジ頭を切ってしまうなどのトラブルに繋がってしまうので非常に危険です。
ネジを外して、新しいネジを付け替えましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はネジ径とビットについて解説してきました。
まとめると以下のようになります。
- ネジ径とはネジの直径の大きさを表す
- ビットとはドライバーの先端のことで、ネジに対応する適切な大きさがある
- 対応していないビットを使用するとトラブルに繋がってしまう